- 自宅避難に必要なものリストと量
- 備蓄品を選ぶポイント
- 備蓄品の保管場所
災害時は避難所での生活をイメージする方も多いですが、実は『自宅避難』がもっとも多いです。
自宅の被害が少ない場合や、避難所での居場所が確保できないことから自宅で過ごされるケースがあります。
最近はコロナウィルス感染を懸念して、自宅避難を選択する人も多いです。
ただし、災害によってライフラインが止まる可能性があるため、自宅での生活に必要な『備蓄品』を備えておくことが大切です。
自宅避難に必要なものリスト
自宅避難に必要なものリストは下記の通りです。
備蓄品 | 備蓄量 | 保管場所 |
---|---|---|
保存水 | 1人1日3L×3~7日分 (9~21L) | クローゼットや押入れ |
非常食 | 3~7日分 | キッチン棚や収納 |
カセットコンロ | 本体1つ、ボンベ3本ほど | 火気がなく室温の高くない場所 |
ポータブル電源 | 家庭に1つ | クローゼットや押入れ |
ウォーターバッグ | 1人2~3L(1日分) | ◎ 持ち出し用防災リュックのなか |
簡易トイレ | 1人1日5回×3~7日分 (15~35回) | トイレの棚や収納 |
ウェットティッシュ (体拭きシート) | 1家族に最低1つ | ◎ 洗面所の棚や収納 |
水なしシャンプー | 1家族に1つ | ◎ 洗面所の棚や収納 |
歯磨きシート | 1家族に最低1つ | ◎ 洗面所の棚や収納 |
◎は持ち出し用防災リュックと兼用できるモノ
自宅避難に必要な備蓄品は1箇所にまとめて保管しておくと、その場所が災害で被害を受けた場合、すべてダメになってしまいます。
リスク分散のため『1階と2階に分けてる』など、いろいろな場所に保管しておくことをおすすめします。
アパートやマンションの場合は、『各部屋に分ける』といった工夫が大切です。
自宅避難に必要なものを備えるポイント
防災セットには、備える順番があります。
- 0次の備え
持ち歩き用防災セット(防災ポーチ) - 1次の備え
持ち出し用防災セット(防災バッグ) - 2次の備え
自宅避難に必要な備蓄品
防災ポーチと防災バッグと併せて備えていくと良いですよ!
備蓄品は政府よりおよそ3〜7日分を備えるように推奨されていますが、あくまで目安なので多めに備えるようにしましょう。
とはいえ、賞味期限を切らしてしまってはもったいないので、『ローリングストック法』を活用します。
ローリングストック法で効率的に備える
ローリングストック法とは、普段から消耗品を使いながら使ったぶんを買い足して、常に一定量の備蓄をしておく方法です。
はじめに3〜7日ほど生活できるぶんの備蓄品を備え、賞味期限や消費期限が短いものから消費して、また補充していけば負担なく備えられます。
ただし、以下のような理由から、最低3年は保存できるものを備えておくことをおすすめします。
- 賞味期限や消費期限を忘れる
- いちいち買い直すのが面倒
- はじめから長期保存のものを備えた方が安く済む
また、赤ちゃんがいる家庭の場合、ミルク・おむつ・おしりふきは毎日消費しますが、2〜3年経つと成長に伴って使用しなくなります。
オムツのサイズなんてどんどん上がっていくから、1年経ったら新生児用→Mくらいまでなるよね。
保存しておいて無駄にしてはもったいないので、積極的にローリングストック法を活用しましょう。
外部リンク
▼ローリングストック法のさらに詳細な方法はこちらの記事を参照
備蓄「ローリングストック法」のコツや正しい手順を解説!
備蓄品選びのポイントと保管場所
自宅避難に必要な備蓄品の詳細と保管場所を解説していきます。
保存水
- リビング、各部屋に1日分
- 残りはクローゼットや押入れ
備蓄しておく飲料水の目安は、1人あたり3L×3日分とされています。
しかし、災害後に水道が9割程度復旧するまでにかかった日数は、東日本大震災24日、阪神淡路大震災37日もかかっています。
大規模災害になると復旧の見通しが立ちません。
給水車による支援はありますが、大規模災害では行政の支援開始も遅れる可能性があるため、首相官邸では1週間分を推奨しています。
1人あたり
3L×3日分=9L
3L×7日分=21L
4人家族の場合
9L×4人=36L(2Lペットボトル18本分)
21L×4人=84L(2Lペットボトル42本分)
ただし、保存水を1か所にまとめてはいけません。
浸水や土砂災害ですべてダメになる可能性があります。
各部屋に1日分ずつ配置して、残りをクローゼットや押入れに保管しましょう。
非常食
キッチン棚や収納
災害時の非常食は、アルファ米や乾パンが長期保存に向いていますが、備蓄品ではレトルト食品でもOK。
ローリングストック法を活用すれば、レトルト食品も非常食として常備しておくことができます。
被災時は精神的にストレスがかかるため、好きなお菓子や栄養補給の野菜ジュースを備えておくことも大切です。
- アルファ米・乾パン
⇒長く保存して置ける主食 - レトルト食品
⇒ガスや電気を使用しないもの - お菓子
⇒精神的ストレス減のため好きなもの - 野菜ジュース
⇒ビタミン・ミネラルなど栄養補給
アルファ米
アルファ米は、炊いたお米を乾燥させたもので、お湯か水を注ぐだけで炊き上がるご飯のことです。
非常食のアルファ米は『尾西食品のアルファ米』がおすすめ。
- 70年以上の歴史がある
- 12種で日本災害食認証を取得
- 11種でアレルギー物質不使用
- 5年間の常温保存が可能
お湯で約15分、水で約60分でふんわりとしたご飯を作ることができます。
もち米が入っていているので、ふっくらもちもちしておいしいですよ!
おいしいよね!非常時じゃないときも食べたくなる(笑)
乾パン
乾パンは非常食の定番とされていますが、おすすめは『新食缶ベーカリー』です。
- 3種類の味が楽しめる(プレーン、オレンジ、黒糖)
- 1個でおにぎり2個分のカロリー
- 5年間の常温保存が可能
- 缶詰に入っていて外気に触れず衛生的
文庫本1冊ほどの重さで、持ち出し用としても活用できます。
レトルト食品
レトルト食品はできるだけ電気やガスを使わずに調理できるものにしましょう。
賞味期限はおよそ1~2年ののものを選び、ローリングストック法を活用して日常的に消費しながら備蓄しておきます。
野菜ジュース
野菜ジュースはビタミン・ミネラルなどの栄養補給のために必要です。
『カゴメ 野菜一日これ一本』には、賞味期限5.5年の長期保存用があります。
1本160円ほどなので、通常のものと大きな価格差がないため保存期間が長いんぶんお得です。
通常のものよりも『甘さ』があって、野菜ジュースのトマトっぽさが苦手な人でも飲みやすいですよ!
ニンジンが多く入ってるんだっけ?甘くておいしいよね!毎日でも飲めるわ(笑)
カセットコンロ
火気がなく室温の高くない場所
被災時はライフラインが止まってしまう可能性があるため、カセットコンロは電気やガスの代わりとして必要です。
これ1つあればご飯を温めたり、お湯を沸かしたりできます。
ガスが9割復旧するまでの日数は東日本大震災で34日、阪神淡路大震災にいたっては61日もかかっています。
非常食はおいしいけど、やっぱり温めたしたほうがおいしいです。
そうだね~。常温でも食べやすいけど、基本的には温かいご飯の方がおいしいよね。
自宅品が長期化するほど重宝するアイテムなので、まだ備えていない方は早めに備えましょう。
ボンベがなくなってはコンロも使用できないので、忘れずに備えておきましょう。
ポータブル電源
クローゼットや押し入れ
ポータブル電源は、スマホの充電や家電を使用するための非常バッテリーです。
東日本大震災による電気の復旧には6日を要し、内閣府による首都直下型地震での東京の被害想定によると電気は6日かかるとされています。
停電が長期化した場合に家族全員分の電源を確保するのに必要です。
持ち歩きや持ち出し用のモバイルバッテリーだけでは、3~5日くらいが限界ですね。
『BALDR PIONEER500ポータブル電源』はノートパソコン(50W)が約9回、スマホ(12W)が約40回の充電が可能と大容量なのに、6.1kgとポータブル電源のなかでも軽量コンパクト設計!
防災安全協会からの認証マークも取得しています。
家庭で介護・医療機器(在宅酸素、介護用ベッド)を使用している方は、停電が起こると機器の仕様ができなくなり生活に大きな支障をきたします。
長期化すると命に関わるリスクもあるため、最低限のポータブル電源を備えておくことをおすすめします。
ウォーターバッグ
持ち出し用防災リュックのなか
ウォーターバッグは給水所から水を持ち帰るために必要です。
「保存水を備えておけば大丈夫」と考える方もいると思いますが、生活用水として給水所の水は重宝します。
持ち出し用防災グッズに備えている方は新しく購入する必要ありませんが、まだの方は早めに備えるようにしましょう。
簡易トイレ
トイレの棚や収納
災害により断水すると自宅のトイレも使用できなくなります。
お風呂に水を張る前に断水したら、生活用水も備えられません。
防災ポーチや持ち出し用防災バッグにも備えますが、自宅避難にも必要なので備蓄品として備えておきましょう。
『驚異の防臭袋 BOS』は、赤ちゃんの使用済みオムツを入れて数時間放置してもまったく臭いません。
汚物袋、防臭袋、凝固剤がセットになっています。
普通のビニール袋では防臭できず、100均の簡易トイレでは時間が経つと臭います。
100均の簡易トイレだと、2時間後くらいには普通に臭いますよ(笑)
娘のおむつ入れたらけっこう強烈に臭ったもんね(笑)
被災時はただでさえ精神的ストレスがかかっているので、臭いでさらにストレスがかからないよう『驚異の防臭袋BOS』をぜひ試してみてください。
トイレは1人につき1日5回×3~7日を想定しているため、防臭袋は多めに備えておきましょう。
ウェットティッシュ(体拭きシート)
洗面所の棚や収納
食事後の手口拭きとしてはもちろん、断水時にはシャワーを浴びられなくなるので体拭きとするなど、使用は多岐にわたります。
自宅避難用として備える場合は身体拭きでの使用を想定して大判のものがおすすめ。
ハビナースは2歳の娘にも使えました!
肌荒れもしないし、嫌がりもしなかったよね!
肌の弱い赤ちゃんや高齢者にもおすすめです。
水なしシャンプー
洗面所の棚や収納
水道の復旧には時間がかかるため、保存水やウォーターバッグで生活用水を備えていても、シャワーやお風呂に使用できるほどの余裕はありません。
とはいえ、髪のべたつきや汚れなど衛生面のストレスは大きいため、水なしシャンプーを備えておけば不安を解消できます。
特に女性は髪のケアが大切ですよね。
歯磨きシート
洗面所の棚や収納
髪・体と合わせて忘れてはいけないのが歯です。
断水で数日間も歯が磨けないと、口臭や口の中のべたつきが気になる上に、口腔内感染による体調不良のリスクがあります。
『和光堂オーラルプラス』はノンアルコール低刺激で赤ちゃんや高齢者にも使用できる上、未使用であれば3年ほど持ちます。
僕も2歳の娘に使用しましたが、普通の歯磨きをするよりもスムーズに磨けました(笑)
肌荒れもしないし、嫌がりもしなかったよね!
体拭きシート・水なしシャンプー・歯磨きシート(または歯ブラシセット)は、持ち出し用防災セットと兼用できます。
保管場所としてそれぞれ『洗面所の棚や収納』としましたが、持ち出し用防災リュックの中に備えておき必要に応じて使用してもOKです。 『防災セットSHELTER 』は、上記3つを備えています。
持ち出し用防災セット、自宅避難用の備蓄品、一緒に備えることができるので『防災セットSHELTER』はコスパ最高です。
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防災セットは納品に日数を要します。
「時間がかかってその前に災害が起こったら意味がない」と思う方もいるかもしれませんが、個々に防災グッズを備えると倍以上の費用がかかります。
また、この先『1度しか被災しない』とも限らないので、早めに備えておくことをおすすめします。
自宅避難に必要なものリストまとめ
備蓄品は、自宅避難ができるほどの『比較的に小さい被災』が想定されます。
ただ、大規模災害であってもまったく持ち出せないわけではなく、避難所生活としても使用できます。
防災ポーチ、持ち出し用防災セットと併せてしっかりと備えておきましょう。